皮下脂肪の隠れたメリット

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皮下脂肪というと肥満を連想させて、一般的にはあまりよいイメージはないかもしれません。ここではそんな忌み嫌われる皮下脂肪の隠れたメリットについて説明したいと思います。

マラソンの大会をテレビでみてますと、ゴールした時点で大変苦しそうな様子を見せるのは男子選手のほうが多いように感じます。これは女子よりも男子のほうが体脂肪率が低いことが一因だといわれています。

マラソンには”30キロの壁”というのが存在します。

人間はマラソンなど有酸素運動を行うと、まず血中に含まれる糖や筋肉や肝臓に含まれるグリコーゲンをエネルギーとして消費します。しかしこれらの体内エネルギーは30キロも走ると使い切ってしまいガス欠を起こしてしまいます。それでも人間は脂質=皮下脂肪をエネルギーに変換して残りの距離を走れるのですが、この貯蔵分が女性のほうが多いのです。まさに皮下脂肪は最後の馬鹿力になるのです。

またトップアスリートは壮健なので風邪などにも強いと思われてるかもしれませんが、実は一般人よりも弱いのです。ウイルスなどから身体をまもる免疫を司る免疫細胞はたんぱく質で構成されているのですが、体脂肪が少ないと筋肉など体のたんぱく質を分解してエネルギーとして使ってしまうので、免疫力も低下してしまうのです。

400メートルハードル世界陸上で銅メダルを獲得された為末大さんなども、現役時代体脂肪率が5%程度だったときは、人ごみにはいるとすぐに風邪をひいていたそうです。

そして最近の研究によれば、切り傷から侵入するブドウ球菌、いわゆるばい菌に対して脂肪細胞が抗菌物質を出すことが確認されたのです。外部から侵入するばい菌に対して体の免疫機構は白血球を向かわせてこれを撃退するのですが、患部に到達するのに時間がある程度かかってしまうのですが、皮下脂肪からだされる抗菌物質がその時間を稼いでくれるのです。

しかしながらなんでもそうですが、過ぎたるは及ばざるが如しでして、肥満は免疫力を低下させるといわれています。大事なことは、ほどほどの体脂肪率を維持することだと思います。

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