④ランニング時の膝の痛み診断:ジャンパー膝・膝蓋軟骨軟化症

img_1

前回は鵞足炎について話しました。今回はいわゆるジャンパー膝と呼ばれる膝蓋(しつがい)靭帯炎、もしくは膝蓋軟骨軟化症についてです。膝蓋骨とはいわゆる膝の皿と呼ばれる部分であり、膝蓋軟骨はその皿を膝蓋靭帯とともに大腿骨や頸骨を繋いでいる部分です。

ランニングを始めると膝の前部分が痛み出すことがあります。また階段の昇り降りをする際にも痛みが生じるときがあります。そして膝の皿を押してみたときに違和感や痛みを感じます。これは膝蓋靭帯炎や膝蓋軟骨軟化症に見られる症状です。

ジャンパー膝は主に男性のランナーで、ストライド走法をとる人に多く発生する症状です。ストライド走法とは歩幅を広く取り、足先を大きく前に地面を強くけって振り出す走法です。そのため膝への衝撃が大きく、膝のお皿と靭帯に大きな負担がかかります。また坂道や下り坂を駆け下りることが多い場合にも負担がかかります。

対処法はランニング時にストライド走法をやめ、歩幅を小さくするピッチ走法を取ることです。プロやハイアマチュアの選手でない一般のホビーランナーの場合、ストライド走法にはあまりメリットがなくデメリットのほうが大きいですので、日本人にはあっているといわれるピッチ走法を採用しましょう。その他ジャンプやダッシュをやめる、平坦な道を選んで走る、などです。

膝蓋軟骨軟化症はX脚、つまり内股気味の女性に多く発生します。女性は広い骨盤のため膝蓋骨が外に開きやすいのと同時に内股気味のため、膝蓋軟骨が逆の方向に引っ張られ炎症を起こしやすいのです。また成長期の運動をよくする女性に発症しやすい症状でもあります。

対処法は内股を是正するなどです。炎症が出たら、しばらく安静にして様子を見ましょう。アイシングなども有効です。

次回は高齢者に多い変形性膝関節症です。

This entry was posted in 運動, ランニング時の痛み. Bookmark the permalink.