錦織圭選手から学ぶ故障しないための体づくり

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錦織選手の快進撃が続いています。ATPツアーファイナルでもベスト4に入る活躍でした。現在ツアーランキング5位を不動のものにしています。

そんな錦織選手の躍進を支えているのが、今年顕著になった故障の少なさです。

これには様々な理由があると思います。

まずフォームの改善です。これはチャンコーチによる地道な反復練習が効いていると思います。何度も基本的なショットを繰り返し嫌になるまでやらせるそうです。これでフォームのぶれをなくし、故障を起こさせないようにしています。錦織選手というといわゆるジャンピングショットである”エアK”が代名詞でしたが、最近はあまり試合中にだしていません。これは魅せるプレーでありその分身体に負担がかかるフォームだからでしょう。

故障の少なさでいつもモデルにあがるのが同じテニス選手のフェデラー選手です。フェデラー選手のすごさはヒッティング・フォームが地味にもかかわらずとても威力のあるボールを打てることです。つまりとても効率的なのです。振り幅の小さいフォームから強烈なショットを打てるために、故障のリスクを最小化しています。

次に筋力トレーニングの成果です。錦織選手は背丈が低いため、強いサーブを打つことができません。その代わり走り回ってボールをひろって返していくストロークに優れています。このとき大事なのは股関節周りの筋肉です。股関節がもろいと、反復横とびを繰り返すようなストローク戦の際にかかる膝関節や足首への衝撃を支えきれずに、故障の原因になります。

股関節を支える筋肉には大殿筋、中殿筋、小殿筋がありますが、錦織選手が一番重要視しているのが中殿筋だといいます。ストロークは反復横とびの動きに近いのですが、この脚を横に開く際に使われるのがこの中殿筋なのです。ここが弱いと横の動きに幅がなくなり、ボールに追いつけませんし、下肢もぐらぐらして正しいフォームがとれなくなります。

錦織選手はそれほど上半身の筋力を重要視していない代わりに、ストロークで大事なお尻の筋肉を鍛えているのです。お尻の筋肉といっても中殿筋は大腿筋膜張筋の奥にある筋肉で、いわゆる体幹になります。体幹を意識して鍛えることでストロークに耐えられる足腰にして、故障の発生を防いでいるのです。

フェデラー選手が最小限の体の動作で強いボールが打てるのも体幹が強いからでしょう。フェデラー選手も今回珍しく腰の故障で残念ながら決勝を辞退することになってしまいましたが、数少ない持病がこの腰痛です。彼は腰痛の発症から徹底的に体幹を鍛えだしたそうです。

最後に食生活です。森永製菓の管理栄養士の細野恵美さんという専門家にアドバイスをもらって食生活を改善していったそうです。以前は肉が多く、その分炭水化物の少ない食生活だったそうですが、試合中に速攻でエネルギーになる炭水化物を一日7、8回に分けて摂取したそうです。これで連戦や試合終盤でもエネルギーが持続するようになったそうです。

錦織選手やフェデラー選手をみれば、故障しないことも選手の大きな能力のひとつだということがわかります。プロテニス選手のほとんどは故障によって引退していきます。それぐらい過酷なスポーツなのですが、錦織選手なら乗り越えていけると思いますし、スポーツを真剣にやられてる若い人にも参考になると思います。

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