パワードスーツ「HAL」からみえる介護の近未来

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パワードスーツ「HAL」をご存知でしょうか。HALは筑波大学の山海嘉之教授が開発されたサイボーグ型の人力補助装置のことです。山海教授については各種メディアで取り上げられ、最近ではNHKのプロフェッショナルという番組でも取り上げられたことでご記憶の方も多いと思います。

HALスーツを身に着ければ、標準時の5倍近い物でも持ち運ぶことができるといいます。

HALの最大の特徴は、単なるパワー出力装置というものではなく、脳の指令(実際には皮膚に装着されたセンサーから微弱な生体反応を感じ取って)に反応して出力をだすという点にあります。我々が普段何気なく体を動かしているように、このサイボーグ型スーツも自分が考えたとおりに連動して動いてくれるのです。

このHALの実用化の目処がたち、CYBERDYNEという法人化もされて、いよいよ製品販売へ向けて一部の製品がISOの国際認証を得たというニュースが先日ありました。ISO認定を受けたということは、当該製品の安全性が国際的に承認されたことを意味し、本格的に世界へ販売されることになります。

その一部の製品には介護専用の腰装着タイプが含まれています。画像のように腰の部分だけに簡単に取り外しのできるコンパクトなタイプです。

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介護の現場では被介護者をベットや車椅子に移動させるとき、どうしても持ち上げる必要がありますが、これで腰をやってしまう介護職員の方も多くいらっしゃいます。特に介護現場は女性職員が多いため、負担が大きいのです。腰痛は介護職員の職業病と呼ぶ人さえいます。オーストラリアではこのような持ち上げ介助を法律で禁止しているほどです。

しかし、このように今までは人力に頼らざるを得なかった持ち上げ介助について、この介護専用腰タイプのHALは最大限の能力を発揮してくれるはずです。

建設、介護、運搬、救急などの現場でHALのような人力補助装置の普及が進めば価格も下がり、一般の家族の方にとっても手の届く”家電製品”となる日も近いと思います。将来、被介護者を抱えるご家族の在宅介護での負担も減ることにつながることを期待します。

画像はNEDO様からお借りしました

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