Jリーグにビッククラブは必要!?

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各国主要リーグにはスター選手を擁するビッククラブが存在します。香川選手がいたマンチェスターユナイテッドやチェルシー、リバプール、本田選手が所属するセリエAのミラン、長友選手のいるインテル、メッシ選手のいるバルセロナやロナウド選手のいるレアルマドリッドなどがあります。

日本もJリーグの前身である日本リーグ時代には、読売ベルディや日産マリノスなどが比較的大きなクラブだったと思います。しかしJリーグは毎年優勝クラブが変わるという上位クラブと下位クラブの差が最も小さいリーグのひとつであるといわれています。

クラブ間の力の格差が小さいことのメリットデメリットはなんでしょうか。

メリットは大きな力を持つビッククラブにリーグが振り回されないこと、各クラブのパワーバランスが保たれることでリーグの公平な運営が可能になること、どのクラブのサポーターにとっても上位にいける期待を持てることなどでしょうか。

デメリットはあまり指摘されていませんが幾つかあります。まず各クラブの戦術が画一化されてしまうということです。Jのクラブはバルセロナのようなパス回しを理想とするクラブが多く、他のリーグの下位クラブがロングボール主体のフィジカルサッカーをやってくるのに対して、Jでは下位クラブでもパスワーク主体のチームが多いです。ロングボールを主体とするJクラブは、かつてのベガルタ仙台やサガン鳥栖ぐらいかもしれません。

下位チームは選手のテクニックも高くないので、技巧的なパスワーク主体ではなく、中盤を飛ばしてロングボールをけって、走力重視のフィジカルサッカーになります。この場合FWには背の高い、ボールを収められるポストタイプになるのですが、日本選手ではあまりこのタイプがいないのはJクラブではパスワーク主体のチームが多いからでしょう。

こうなると、Jクラブは海外で試合をするとロングボール主体のクラブと戦うときに応用が利かなくなって面食らってしまいます。実際Jのクラブはアジアチャンピオンズリーグでは最近勝てなくなってきます。フィジカル主体で押してくるチームにJのクラブは耐性がなく弱いのです。

そのためサガン鳥栖やベガルタ仙台など、ロングボール主体の堅守速攻のチームが有利になっている側面があります。サガンやベガルタからするとJのクラブはパスワークのチームがほとんどなので耐性がありますが、Jのほかのクラブからするとサガンやベガルタは数少ない特殊なスタイルなのでやりにくいのです。その意味ではJのクラブにもっとサガンやベガルタスタイルのチームが増えてもいいかもしれませんが、そうなってはいません。

またプロスポーツの醍醐味のひとつが、強い金満チームを弱い貧乏チームが倒してしまうことのカタルシスがあると思います。野球で言うなら巨人を広島やヤクルトが倒すみたいなものです。ビッククラブは多くのファンを持つでしょうが、同時にアンチも生まれます。そうなればリーグ全体の人気や集客にもつながっていくものです。なによりビッククラブがたまに負けると、そのことだけでニュースになりメディアへの露出も増えます。

個人的にはやはりもう少しJにも大きな予算を持つ圧倒的なクラブがあってもいいような気がします。現段階では浦和レッズでしょうが、みなさんはいかが思われるでしょうか。

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