スポーツ選手が大声を出す理由

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スポーツの試合中に声を出すことは、少年のころからコーチからよく言われることのひとつです。これは一般的には集中を促したり、周りとの連携を確認したりする意味があります。野球は”間”のスポーツなので、ピッチャーが投げるまでに他の野手にとっては休みの時間でもありますから、声掛けすることで一度切れた集中を取り戻す意味があります。サッカーは野球よりチーム競技で、常に連携を確認する必要があります。そのため頻繁に選手が声かけをする必要が出てきます。

しかし試合中に大きな声を上げるというのは、単独競技のテニスでもあります。シャラポワ選手が有名ですよね。シャラポワ選手の叫び声は一説によれば、ガード下の電車が出す騒音レベルだといわれています(笑。相手選手からすれば妨害行為に思えるほどらしいです。

では、そのような大きな声を出すというのは科学的に本当に意味があるのでしょうか。最近は分析もされてきています。そのなかで注目されているのは、「声を出すことで脳のリミッターをはずす」というものです。

脳というのはほっといても考え事をするようにできています。人間の思考の中枢が大脳の前頭前野の部分にあるといわれています。人間が他の哺乳類と大きく違うのが、脳みその約30%程度を占めるといわれるこの前頭前野の容量の大きさにあるといわれています。それだけ人類は思考力が桁はずれに大きいのです。そのためどうしてもプレー中にもプレー以外のことをあれこれ考えてしまいます。

大きな声を出すことで、その声が耳から脳にはいることで、この前頭前野の働きを一時的に麻痺=停止させるのです。それによって頭の余計な雑念をなくして、目の前のプレーに集中できるというわけです。

何か重いものを運ぶ前に、「よいしょっ」と掛け声をかけることで実際に重いものを持てるようになるという経験をしてる人も多いと思います。一見これは気合を入れて身体に力をいれているように思えますが、実はその逆で余計な力を身体から抜いているのです。これもその脳内メカニズムの応用なのです。

試合本番になると緊張で身体が固まってしまったり、力んでしまって結果をだせないという選手がいたら、こうのような ”声/大脳メカニズム” を試してみられてはいかがでしょうか。

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