炭水化物よりも脂質とたんぱく質を

a

日本人も戦後の栄養不足の時代から、飽食の時代に入り、肥満が問題になっています。ただしこれは個人間でとてもばらつきがあり、必要最低限のカロリー摂取量を下回って、「飢餓状態」という認定を受けている人も多数いるのです。特に幼児や若者にもこのような傾向が広まっているというのは、驚きです。高齢者も粗食が身体にいいと考えがちで、必要なカロリー量を下回ってる方も多いのです。

戦後の貧しい時代、日本人のカロリー摂取量は1,903キロカロリー程度でした。その後だんだん食生活は豊かになり、1975年にはピークの2,226キロカロリーまで増えました。しかしその後はダイエット意識が高まって急激に減り、今では1,902キロカロリーといわれています。

しかしそれでも肥満は相変わらず問題であり続けています。これはカロリー摂取量をいくら減らしたとしても、摂取している栄養素に偏りがあるからです。

日本人の栄養素別のカロリー摂取量をみてみますと、いくつかの特徴があります。やはり、栄養素の中でもっとも占めるのは、炭水化物です。日本人の主食は米ですから、これは納得ですね。欧米化してパン食に変わってきてるといっても、パンはやはり炭水化物です。

上のグラフ(クリックすると拡大します)を見て気がつくのは、2000年から脂質の摂取量が減って、その代わり炭水化物の摂取量が増えていることです。そして、たんぱく質の摂取量は、あまり変わっていません。これはおそらく、ダイエット志向が反映されているのだと思います。しかし、高齢者にとって脂肪や脂質を含む食品は、寝たきりにならないために大切なものです。

脂肪や脂質を多く含む食品には、牛肉・ベーコン・レバー・卵・チーズ・牛乳・あんこう・ウインナー・マヨネーズなどがあります。これらの食品は、骨や筋肉を形成する栄養分である動物性たんぱく質を含んでおり、骨粗しょう症予防や筋力低下による転倒の防止には欠かせないものです。高齢者には、ステーキなどはぜいたく品で健康にはあまりよくないと考えてらっしゃる方もおられるかもしれませんが、そんなことは全くないのです。

グラフでは残念ながら2005年で終わっていますが、この傾向は現在まで続いていると思います。最近の糖質抜きダイエットも、そのような流れのアンチテーゼとして出てきている側面は見逃せないと思います。

炭水化物は脳や身体のエネルギー源です。炭水化物は糖質なので消化吸収もよく、即効性のあるエネルギー補給源なのですが、その分血糖値をあげやすい食材です。炭水化物を含んだパンやご飯などは、加工しやすい食品であるため、店頭に並びやすく手に取りやすいものです。

炭水化物でカロリーをとることは簡単ですが、余分なものは脂肪にかわってしまいます。炭水化物の割合を減らし、たんぱく質や脂質の割合を上げることでよりバランスのよい食生活に変わっていけると思います。もちろんビタミン・食物繊維も忘れずに。

*グラフは”日本ローカーボ食”さまのサイトからお借りしました。

http://low-carbo-diet.com/greeting/topic/changes-in-pfc-ratio-in-japanese

This entry was posted in 食事, 生活習慣, 骨粗しょう症, ダイエット. Bookmark the permalink.