お子さんにはマルチスポーツの勧め

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ロコモティブシンドローム(以下LS)という言葉があります。ロコモティブ(locomotive)とは運動器という意味です。要は運動器の障害で日常生活の行動に支障を来す状態になることを指します。

LSは主に高齢者対象に言われてきました。年齢を経るに従い、骨密度や筋力が弱くなり、股関節の可動域等が狭まることにより、うまく歩けなくなったりして行動範囲が著しく狭まってしまうのですが、最近は日本の子供にもLSの症状がみられるといいます。

子供たちにもLSの症状がみられるといっても、いわゆる塾や習い事で忙しくて外で遊ぶ暇のない子供たちだけではなく、スポーツクラブにはいって定期的に運動している子供たちにもその症状が見られるのが特徴的です。

野原で遊んだり、公園で遊んだりするのとは違い、スポーツというのは特定のルールに従って特定の身体の部位を使って、特定の動きの効率性を競い合うものです。ですのであるスポーツに秀でているというのは、ある特定の動きに優れていることを指すわけです。したがって、その動きに特化した体の使い方や筋肉の発達の仕方をしていることになります。そのためそのスポーツで使う以外の動作については非常に不得手でバランスが悪いのです。そのためスポーツクラブに入ったりして定期的に運動をしているつもりでも、少年期に必要なバランスの良い身体からはずれていってしまうのです。

それでは子供のLS対策としてはどうすればよいのでしょうか。ひとつは全身を満遍なく使う自由度の高いスポーツを選択すること、もしくはそれほど自由度がない競技でも複数の競技をやって組み合わせること、です。

ではどのようなスポーツが子供のLS対策に向いているのでしょうか。まず挙げられるのはサッカーでしょう。試合中フィールド内で手を使ってはいけないというルール以外ほとんど何でもありの総合スポーツだといえます。テニス、柔道、バスケット、バレー、水泳などもあてはまると思います。

逆に特定の動きの制約が強いスポーツとはなんでしょうか。野球は守備はともかくバッティングはそれにあたるかもしれません。ゴルフ、サイクリングなどもそれに当たると思います。とはいえその種のスポーツをやってはいけないということではなく、その場合は他の種目も並行してやっていくというのが良いのです。

子供たちにとって一番いいのは、やはり日がな1日公園で好きなことをして遊ぶ事だと思います。運動場や公園で転んだりかけっこをしたりすることで、バランスの良い筋肉がつきますし、体の使い方も覚えます。昔の子供は道具がなくてもなんらかの遊びを見出して遊んでいたものでした。スポーツをやることで得られないものが外で遊ぶことにはあるのです。

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