加圧トレーニングについて

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加圧トレーニングをご存知でしょうか。

専用のベルトを腕や足の付け根に巻いて、血流を制限しながら筋力トレーニングを施すことで、毛細血管の活動を活発にして、効率よく筋肉の肥大化を進めていく筋力トレーニングのことです。血流が不足すると体に防衛機構が働き、毛細血管の量を増やそうとします。それは日光が足りないと草木は光を求めて高く長く伸びようとするのと同じことです。毛細血管が増えれば、毛細血管は酸素=栄養を運んでくれるので、より筋肉の成長も早まるというロジックです。

またもう一つの効果があります。血流を制限したうえで軽い筋トレによって負荷を与え続けると、高負荷で筋トレをした時のように乳酸が筋肉中に蓄積されます。この時脳が乳酸の蓄積に反応して、成長ホルモンを分泌してくれるのです。成長ホルモンは脂肪を分解してエネルギーに変えてくれるので、筋肉をつけると同時にダイエットにもなるというわけです。

前回のサーキットトレーニングもそうですが、最近の新しい筋力トレーニング法の傾向としては、”できるだけ効率的に短時間で筋肉をつける”方法になってきていると思います。プロのアスリートのように十分な時間をかけてトレーニングができない一般の方対象に、短時間で効率よく筋力をつける方法が模索されているということでしょうか。

加圧トレーニングについては日本発のトレーニング法らしく、残念ながら医学的な裏付けについては十分な検証がなされているとは言えません。血流を制限するというストレスのかけ方は、血栓症や心肥大を引き起こす可能性も否定できませんし、もともと血圧の高い方にとってはさらに血圧を高めるようなとレーニン法は心臓に負担をかけ、健康によいことはないでしょう。

また仮に成長ホルモンが分泌されて脂肪を分解してくれたとしても、加圧トレーニングのみでは有酸素運動によるカロリー消費もありませんので、結局のところダイエット目的であるならばランニングなど有酸素運動の併用も必要になります。

加圧トレーニングはかなり健康に自信のある若い人で、美容目的に短時間で効率的に筋肉をつけたいと思われる方向けのトレーニング法に思えます。そこまで急いで筋力をつける必要のない一般の人にとっては、自分で運動量を調整できるジョギングやランニングなどの有酸素運動と、ゆっくりと正しいフォームで時間をかけながらの普通の筋トレをお勧めしたいですね。

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