乳酸とうまくつきあいながら走るには

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ランニングをしばらくしているとなんだか筋肉がしびれてきて、重くだるく感じられて、動きづらくなってきます。これは筋肉中に乳酸がたまってきているためです。

乳酸を発生させるのは、糖質を代謝してエネルギーに変える無酸素運動のときです。無酸素運動は短距離走などかなり強い負荷のかかる運動のことです。糖質は短時間で、しかも酸素を必要とせずにエネルギーに変換するという優れた性質を持っています。その時血中に排出されるのが乳酸です。この乳酸が血中において蓄積しすぎると疲労物質となり、筋肉の動きを阻害するように働きます。

糖質と並んでエネルギー源となる物質に脂質がありますが、脂質は糖質と違って代謝しても乳酸を発生させません。したがって乳酸を発生させないで運動を続ける力をあげるには、脂質を使うタイプの運動を行えばいいということになります。

脂質は酸素と結合してエネルギーになります。ですので脂質を使うタイプの運動とは有酸素運動のことになります。あまり負荷を上げないで、心拍数が最大の70%程度のLSD(ロングスローディスタンス)を行うことで、脂肪を燃焼させ、持久力を鍛えられます。

では、乳酸は運動上障害となるだけの物質なのかというと、最近は見方が変わってきています。実はこの乳酸も運動エネルギーとして再利用されていることがわかってきたのです。血中に蓄積された乳酸は、今度は有酸素運動によって再び酸素と結合してエネルギーへと代謝されるのです。

このため最近は乳酸は疲労物質ではなく、エネルギー物質に切り替わる前の段階である”中間”物質と考えられてきています。

したがってより長くそして速く走りたいランナーやサイクリストにとって理想的な走法とは、乳酸を発生させない、そして乳酸を発生させたとしてもそれを蓄積させないですぐにエネルギーに変えていく走り方をすることが大切になってくるのです。

言い換えると乳酸をすばやく消費していく能力の高いアスリートほど、より長く速く走ることができるということになります。ランニング中に血中にたまった乳酸を消費して処理するには、大体40~50分程度の時間がかかります。この時間をトレーニングによって短くすることが、より長く速く走るためのポイントになります。

そのためのトレーニングはLSDよりは少し強い負荷で走ることです。その場合LSDの時とちがって乳酸が発生しますが、その乳酸を伴った状態で走り続けることで、乳酸を分解してエネルギーに変えていく能力を鍛えていけるのです。もう少し速くそして長く走りたい人は、乳酸とうまくつき合いながら走っていくことを覚えていくことが大切になってくるのです。

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