持久力を上げるにはLSD(ロング・スロー・ディスタンス)

shinpaku

LSDというとドラッグを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ロング(長い)・スロー(ゆっくりと)・ディスタンス(距離)の意味です。LSDは対象となる人によって意味が違ってくるトレーニング方法です。

プロのランナーやサイクリストにとって、このLSDはオフシーズンに行う準備運動でした。比較的ゆっくりとしたペースで長い時間ランニングをしたりサイクリングをしたりして、低負荷低強度そして比較的長時間のトレーニングスタイルです。

なぜこのようなトレーニングをプロが取り入れているのかといえば、LSDによって抹消器官=毛細血管の密度が増加し、その結果身体の隅々まで酸素を送る能力を向上させることができ、乳酸をためずにより長い時間運動を続けられるためです。そのためシーズンにはいってからの激しいレースやトレーニングに備えて、基礎体力をあげるためのトレーニング法と解されています。

またLSDはエネルギーの源であるグリコーゲンの燃費を効率的にしてくれます。身体を動かすエネルギーの元となるのは、グリコーゲン(糖質)、脂質、たんぱく質の3つなのですが、ランニングをするとまず糖質が多く使われ、序序に脂質へとエネルギーの代謝が変わります。大体2時間も走りますと、身体がだるくなってきてもうやめたいと思うようになりますが、これはグリコーゲンの枯渇によるものです。

マラソンでも”35kmの壁”といわれるものがありますが、これもそれに当たりますね。いわゆる“ハンガーノック”と呼ばれる状態に陥ります。ですので長時間のサイクリングをするプロサイクリストなどはコーラやようかんなどを頻繁に口に含んで、ハンガーノックを避けようとします。

LSDはダイエットによいという話も聞きます。これはLSDによってエネルギー効率のよい身体を作り上げればより長く運動をし続けられることになりますが、それによって体脂肪もその分燃焼させられるというわけだからです。ただしこういうと、より少ないエネルギーしか使わずに運動出来たら、脂肪燃焼につながらないのでは?という誤解が生じますがそういうわけではありません。

ポイントはグリコーゲンは先に枯渇してしまうが、脂肪はそうではないということです。脂肪がいくらあろうとグリコーゲンが枯渇した段階で運動を継続することはできなくなります。したがって、脂肪を燃焼させるには、グリコーゲンの枯渇を出来るだけ先延ばしにして、運動を長い間つづける必要があるということなのです。つまりエネルギー効率を上げるというのは、あくまでも体内では希少なグリコーゲンというエネルギーに対してという意味なのです。

高齢者にとってもLSDは意味を持ちます。LSDをすることで、長時間運動しても息切れしない持久力を身につけることが出来ます。すこし早めのウォーキングぐらいの負荷で自分にとって少し長めの運動を心掛けてください。正確な値でLSDをやってみたいと思われた人は、220から年齢を引いたものが最大心拍数になりますので、それに6割~7割の値がLSD心拍数となります。大体130前後でしょうか。

まとまった運動時間を取るのは難しいという人も、これからは暖かい春の季節ですから、休日などに花見ついでにLSDを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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