バレエから学ぶ転倒しない脚づくり

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バレエは、西洋が500年以上の年月をかけて磨いてきた、人間の身体的美意識についてのノウハウの固まりだと言えると思います。したがって、バレエ選手だけではなく、一般の人の身体的健康についても、色々学べることがあると思います。

バレエ選手が練習の初めに行うストレッチ関連の運動は、ピラティスなど多方面に応用されていることからもその有用性が知れますね。今はソチ・オリンピックにおいてフィギュアの競技が行われていますが、このフィギュアもバレエの影響を抜きには語れないのです。

バレエの基本的な動作の一つとして、”アン・ドゥオール”と呼ばれるものがあります。これはフランス語で”外側に”を意味する言葉なのですが、ダンサーの両脚の付け根から足先まで「外側に」開いている状態のことを指します。 バレエでは足を前だけではなく、後ろにも横にも大きく広げ高くかかげる必要がありますが、この両股を外に開く運動はバレエのすべての運動の基本かつもっとも難しいものとされています。

この運動のポイントはただ単に足を外側に向けるのではなく股関節自体を外側に開くことです。これは骨盤をたて、お尻の一番深い体幹に関する筋肉を働かせる必要があります。バレエでこの運動が最も重視される最大の理由は、飛んだり跳ねたりする激しいバレエ運動の身体的バランスを支えるものだとされているからです。

高齢者の方で最近転倒することが多くなった、身体のバランスがとりずらくなったと感じられている方もおられると思います。バレエ選手のように股関節を開くようにして身体のバランスを支えるというのは難しいものです。とはいえバレエのレッスンから応用できるところはたくさんあります。おいおいこのブログでも紹介していきたいと思います。

高齢者が転倒しやすくなっているのは、特に下肢の筋力の衰えからきている事が多いのですが、見落としがちなのが足の指の地面をつかむ力の低下です。

下駄をはいていた時代と違い、現代の日本人は、底の厚いクッション性の高い靴によって足裏が分厚く守られているため、足指の力の衰えは知らず知らずのうちに顕著になっています。バレエにおいても、この足指の力は、つま先の美しさを保つためや、ジャンプ時に次のステップに移れるために大切なもので、しっかりと訓練する対象になります。

次の動画は、バレエの選手が足裏の筋力を鍛えるための、初歩的なトレーニングのひとつの紹介です。足裏グーパー体操と言います。簡単ですのでいつでもどこでも(特に浴槽で浸かっているときにお勧め)できますので、ぜひ試してほしいですね。

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*かわいらしいイラストはわたなべふみ様から頂きました。

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