日立造船堺工場生まれの掘進機

bertha

堺の海浜工業地帯にはたくさんの企業の工場がありますが、その中に日立造船の工場もあります。その日立造船の創業者がイギリス人であったということを聞くと、驚かれる人も多いのではないでしょうか。

そのイギリス人の名はエドワード・ハンターです。

彼は西郷隆盛のために西南戦争で軍需物資を融通したことでも知られています。その後、大阪鐡工所を立ち上げました。この大阪鐡工所が後の日立造船になります。 鉄鋼関係のほかにもさまざまな物資を手掛けて、その名も「範多財閥」を築き上げました。

そのハンターの住居は神戸市にいまでもハンター邸として残っていますよね。

その日立造船ですが、最近は造船だけではなく、橋梁や地下工事にも進出しています。その中でも注目されているのは、今度シアトルで使用される直径約18メートルの世界最大規模のトンネル堀進機(上記写真)です。この機械はシアトルの市民からの公募で、名前を”Bertha(バーサ)”と名付けられました。

シアトルでも大きく報道され、市民の関心も高いようです。(参考サイト) 完成した際には、シアトル市幹部がわざわざ堺工場まできて、完成式典を祝いました。

なぜ日本の工場で作られるのかというと、もちろん日立造船の技術力の高さもあると思いますが、アメリカは造船業が衰退しているので、このような大きな掘削機をつくるパドックが存在しないというのも一つの理由だと言います。

ちなみにこの掘削機は、トンネルを掘り終えるとそのまま土をかぶせられて地中に埋められます。というのはトンネル掘削機というのは、地質やトンネルの規格に合った一代限りのオーダーメイドなので、他の場所での汎用性がないため、引き上げて解体するより安くつくからだそうです。

この堀進機がどのようにトンネルを掘り進んでいくのか、関心を持たれた方は是非このサイトをのぞいてみてください。堺工場での製造過程の様子も掲載されています。

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