有酸素運動と無酸素運動の区別

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有酸素運動と無酸素運動というと、イメージとしては有酸素ならランニング、無酸素なら筋肉トレーニングと考えますが、正確に言えば少し違います。なぜなら、ランニングでも強度を上げれば無酸素運動になりますし、筋トレでも低負荷だけど反復して行うようなレッグプレスなどは、どちらかといえば有酸素に近い運動です。

有酸素運動と無酸素運動を分けるのは、スポーツやトレーニングの種類というよりは、その強度です。例えば同じ「走り」の競技でも、短距離走と長距離走では、選手の肉体のつくりも違ってきます。

100メートル走のような短距離走は、無酸素運動です。強度が高いため、選手は走行中に呼吸を止めます。ですのでその間のエネルギー供給源として、酸素は利用しません。これが無酸素運動です。無酸素ではエネルギー源は主に筋肉や肝臓に含まれるグリコーゲンとなります。

これに対してマラソンなどの長距離走は、呼吸をしながら酸素をエネルギー源として消費するスポーツなので、有酸素運動となります。有酸素運動では、酸素とともに糖質や脂肪が一緒に消費されます。一般的には、「体にある程度以上の負荷をかけ、一定程度長い間継続して行う運動」は、すべて有酸素運動とみなすことができます。

短距離では一瞬の爆発力が必要とされます。ですので大きなエネルギーを生み出す大きな筋力を必要とします(上写真左)。これに対してマラソンは、低負荷の運動を長時間持続させて行うことになります。この場合、爆発的なエネルギーを放出する筋力はさほど重視されず、脂肪をエネルギーとして消費してしまうので、比較的細い体つきになります(上写真右)。

競輪選手とロードレーサーの違いもこれに当てはまります。短時間で爆発的なスプリント力が要求される競輪選手の体格は、短距離選手のように大腿筋(ふともも)が大きくがっしりしています。これに対して、長距離のロングライディングが要求されるロード選手の体格は、比較的ほっそりしています。

要するにあらゆるスポーツは、負荷の強度にしたがって、有酸素にも無酸素運動にもなりうるということです。

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