四十肩五十肩に悩んだときは

”四十肩””五十肩”といわれる症状があります。名前の通り、この年齢ぐらいに差し掛かると肩周りに違和感を感じることがあり、可動域が狭くなってきて無理に回そうとすると痛みが走る時があります。

考えられる原因は肩周りの健、関節が経年劣化によって固くなって炎症とされています。医学的に正式な名称は「肩関節周囲炎」です。ここでいう関節というのは正確には関節滑膜(かつまく)とよばれる関節を包んで切る関節包の一部のことです。

四十肩や五十肩というと、いわゆるひどい肩こりと勘違いすることが多いのですが、肩こりが血行不良や悪い姿勢からくる筋肉の疲労からくるのに対して、五十肩は肩回りの健や関節の炎症です。肩こりがだるさを感じるのに対して、五十肩はこわばった感じや痛みを感じます。

また肩関節炎は経年劣化もありますが、もちろん日頃の運動不足も関係しています。方が動かしにくい、後ろに手をやったり上げにくくなったりして来たら、運動不足のサインです。予防的な無理のないストレッチをはじめてみましょう。

それでも重症化したり、炎症が進んでしまったらどう対応すべきでしょうか。肩関節周囲炎は重症の場合は手術が必要になることもありますが、しばらく安静にして炎症が収まった後は基本は運動療法になります。

炎症を起こして痛みがある場合は安静にしておきます。痛みが走ってから炎症が完全に収まるまで程度にもよりますが、1年ほどかかるといわれていますので、その間は無理せず安静にしておきましょう。痛みが治まって大丈夫だと判断で来たら、負荷の少ないストレッチを始めましょう。

そしてストレッチ程度で余裕がでてきたら、日ごろからスポーツを楽しんで、肩回りの可動域を広げる運動をしていきたいですね。

今は昔ほど道端でキャッチボールするシーンもなくなりましたが、キャッチボールは肩の可動域を広げる運動としては最適です。利き腕でボールを投げますのでもちろん肩の可動域を広げる運動として最適なのですが、ボールをキャッチする側も十分に肩の運動になります。

また水泳も有効です。泳ぐ際には必ず肩を使って腕を回すので肩の可動域を広げる運動になります。水泳は全身運動ですから、特にお勧めしたいですね。筋力トレーニングも有効です。

運動が難しいと思われるなら、デスクワークの合間にも肩をやわらかく回してあげる習慣を身につけましょう。それだけでも有効な予防になります。

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口内炎は疲労のサイン

口内炎というとだれしもが一度は経験したことのある症状だと思います。

口内炎というと代表的なものとして4種類が挙げられます。歯磨きなどが不十分で口腔内が不潔になりますと「カタル性口内炎」が発生します。同様に口内環境が悪く、免疫力が低下しているときにカビが繁殖することがあります。これが「カンジタ性口内炎」です。

カビではなくウイルスに感染して起こる口内炎を「ヘルペス性口内炎」と呼びます。そして疲労や生活習慣の悪化で免疫力の低下から起きる口内炎を「アフタ性口内炎」と呼びます。

ここではもっとも一般的でかかりやすい「アフタ性口内炎」について取り上げます。アフタ性口内炎の場合、原因は様々ですが、根本的なところは疲労からくる免疫力の低下です。口腔内への機械的な刺激、免疫力の低下、正しくない歯磨きの仕方、ストレス、偏った食生活などから起きるといわれています。

機械的刺激として代表的なのはやはり歯磨きです。歯磨きを力任せにやってしまって、歯ブラシが歯ぐきなどを傷めてしまいますと傷が付いてしまい、そこからバイキンが繁殖して炎症のもとになります。

また歯磨き粉に問題がある可能性もあります。ラウリル硫酸ナトリウムを含んだ歯磨き粉には口内炎を発症させる可能性があるという研究結果もあります。医学的にはまだ確定的ではないですが、定期的に歯磨きをしても口内炎になるという方は歯磨き粉のブランドを変えてみるというのも一案です。

また子供の口内炎にも注意が必要です。特に最近流行りの手足口病では、1~5歳ぐらいのお子さんに口内炎が発生しやすくなります。手や足に発疹が見られたりした場合は手足口病を疑って病院に診てもらいましょう。手足口病のピークはちょうど今の7月あたりですので注意してほしいと思います。

口内炎の発症はどの種類であれ基本的には免疫力の低下が原因です。生活習慣を見直しながら、栄養と睡眠を十分に取って、特にビタミンB2の摂取を心掛けましょう。ビタミンB2はレバーや豚肉、魚肉ソーセージ、味付けのりやサバなどに豊富に含まれていますので、料理のバラエティに加えてみましょう。はちみつやサプリメントも有効です。

これからは本当に暑い季節になりますので、夏バテなどから口内炎にならないよう、例えば豚肉が豊富に入ったゴーヤチャンプルなどはいかがでしょうか。

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海水浴のシーズンに”タラソ・セラピー”

海水浴というと日本では大磯海岸が保養としての海水浴の始まりだといわれています。それまでつまり明治時代以前の江戸時代では、海水浴というのは宗教的な行事を除いては漁民の余興活動にすぎませんでした。

それが江戸時代が終わり、海の解禁政策が解かれると、海への注目が出てきました。保養としての海水浴に大きく貢献したのは明治の役人だった内務省衛生局長の長与専斎と初代陸軍軍医統監だった松本順でした。

明治18年に松本は大磯の照ヶ崎海岸に海水浴場を開きます。当時大磯には明治の元勲とよばれる政治家たちの別荘がたくさんありましたので、海水浴場の開設は国を挙げての保養政策だったわけです。

今のような海で泳いで遊ぶというよりは、温泉につかるといったような感じで、波に体を当てながら静かに入浴するといった感じだったようですね。実際、海水中に一本の棒を立てて、それを握りながら海水にただつかって波を体にあてるといったようなものだったそうです。

海につかりながら波に洗われていると、心が落ち着いてきてストレス低減効果があります。海水の上にただ何も考えずに身体を浮かしてリラックスすることを「海水フローティング」または「アクアフローティング」と呼びますが、同様にストレスを軽減させてくれますよね。海水だと浮力の関係で真水よりも体が浮きやすくなりますし、ほどよい波のスラロームのような心地よい揺らぎが心身を癒してくれるのです。

温水プールでも塩水をいれているところがありますが、いわゆる塩風呂と同じ効果を期待してのものです。美肌効果や発汗作用、ダイエット効果などがあるとされています。

最近このような海水浴からくる癒しの効果を「タラソセラピー」と総称して、ヨーロッパのいくつかの国では保険が認められています。”タラサ”というのはギリシャ語で”海”という意味を持っています。

これからはいよいよ海水浴の季節になりますが、熱中症にはくれぐれも気を付けてほしいと思います。海水に使っているからといっても皮膚からの水分吸収はほとんどありません。しっかりと水分を取ってほしいと思います。

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誤嚥性肺炎をさけるために口内環境を清潔に

誤嚥性肺炎の問題については本サイトでも何回か取り上げさせていただいていますが(誤嚥で検索してください)、今週号の週刊ポストで誤嚥性肺炎が特集されていましたのでここでも紹介したいと思います。

誤嚥性肺炎については食事時の誤嚥を想像する方が多いと思いますが、実は割合としてはそう多くはありません。目につかないときに起こる「不顕性(ふけんせい)誤嚥」のほうが割合としてかなり大きいのです。そしてその不顕性誤嚥が起きるのは食事中ではなく睡眠時です。

寝ているときに歯を磨いていないと、口の中にはたくさんの細菌が発生します。これと食べかすと一緒に肺に流れ込むと肺に炎症が起きて誤嚥性肺炎が進行していくことになります。

誤嚥性肺炎は必ずしも嚥下能力が落ちた高齢者だけにおこるものではありません。実は若い人でも同じように就寝中に誤嚥を起こしています。しかし誤嚥性肺炎で重篤化するのはほとんど高齢者のみです。これは若い人には体力があり、免疫力と抵抗力が優れているからです。

一般的に咳やくしゃみといったものは「咳(がい)反射」と呼ばれる生体反応の結果です。この反応が大きい人は、肺に入りかけた細菌や食べかすを押し戻す力が優れていることを意味するので誤嚥性肺炎になりにくいといえます。

歯垢には1gあたり1000億の細菌がいるといわれ、1日の歯磨きの回数と比例して食道がんや咽頭がんのリスクが減るといわれています。特にインプラントや入れ歯の高齢者の方にとって歯磨きは大事です。

入れ歯はプラスティックでできているので、表面に細かい穴が開いており、ここに細菌が付着しやすいので念入りに掃除する必要があるのです。

インプラントをすると入れ歯のようにはずして掃除する必要がないと思い込んでいる人がいますが、間違いです。確かにインプラントは入れ歯のようにはずして洗う必要はありませんが掃除を怠ると、「インプラント周囲炎」という歯周病ではないですが似たような症状にかかるリスクが増加します。

インプラント周囲炎が重篤化するとインプラントの基盤である骨までも溶かしてしまい、最悪せっかくいれたインプラントを除去せざるを得なくなります。

このことからも寝る前に歯を磨くということがいかに大切なのかということが理解されると思います。年齢にかかわらず、就寝前にはしっかりと歯を磨いて口内環境を清潔に保ちましょう。また高齢者の方は唾液がでにくいですので口内がかわきがちになり、誤嚥性肺炎のリスクをあげてしまいますのでなおさら気をつけたいですね。

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”記憶力世界一”とよばれる友寄英哲さんの記憶生活術

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4月21日の週刊ポストで認知症の特集されていましたが、その中で”記憶力世界一”と呼ばれる友寄英哲さん(84)のことが取り上げられていたので、ここでも簡単に紹介したいと思います。

当時80歳だった友寄さんは目隠ししながらのルービックキューブのすべての面をそろえるという競技を26分29秒で達成し、世界最高齢記録を樹立しています。さらにその3年後には14分13秒と大幅に短縮した記録を打ち立てています。脱帽ですね。

そんな友寄さんですが、実はもともとは記憶力には自信がなかったようです。記憶力強化のきっかけとなったのは22歳の時でした。大道芸人が黒板に書いた20桁ほどの数字を暗唱していたことに衝撃を受けたそうです。

それからは通勤の電車内で円周率の暗記作業に没頭したそうです。46才の時に1万5千桁を記憶したというから驚きです。それから世界記録の4万桁!に挑戦し始めたのですが、何度も挫折しながら54歳の時についに17時間半かけて4万桁の暗唱に成功したそうです。これはギネス記録になっています。文字通り記憶力世界一といっても過言ではないでしょう。

さてそんな友寄さんが唱える記憶力向上・維持の秘訣は次のようなものです。まず健康体でないといけないこと。夜は10時にふとんにはいり、朝6時に起床。食事は1日2食で野菜、玄米、魚を多めに召し上がるそうです。

食事の際は脳への刺激のためによく噛むことを意識しているようです。人の3倍以上かむことを目的としているようです。散歩は毎日1時間、腹式呼吸を取り入れて新鮮な酸素を頭に送ることを意識されているようです。

ほかには利き手じゃないほうを積極的に使う、カラオケでは知らない曲を歌ってみる、いつも慣れている道以外の道を通ってみるなどです。

友寄さんの自分でつくった座右の銘は「習試改慣(しゅうしかいかん)」です。その意味は、習ったことは試してみて、改善していき、慣れ親しんでいくということだそうです。いくつになっても新しいことに挑戦していく衰えない好奇心とチャレンジ精神こそが、友寄さんの頭の健康を担ってくれているのだと思います。

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人間とカビの切っても切れない関係

今年も6月にはいってあっというまに半年が過ぎようとしています。じめじめとした梅雨の季節に入りましたね。

梅雨というとカビですが、実は人間とカビには深い関係があります。一番よく聞く話は水虫ですね。水虫は”白癬”と呼ばれるカビが足の角質層に侵入して起こるかゆみの症状のことです。白癬菌が一旦皮膚表面の角質層へ侵入してしまうと、角質層のケラチンという成分をエサにして定住・増殖します。

ケラチンは基本的に人間の体表のどの部分にも存在します。なので別に足裏に限らず、頭やおなか、爪などにも感染します。特に今のような梅雨の時期は水虫が繁殖しやすい典型的な季節です。今までは水虫は男性にかかりやすい病気だといわれていましたが、女性もブーツなど履くようになって水虫に罹患する人は増えているようです。

このように閉鎖的な空間で湿度が高くなるような環境ですと、人間にもカビが発生することがあるのです。たとえばイヤホンをずっとしていると耳の中にカビが発生することがあります。イヤホンで耳をふさぐと中が蒸し風呂状態になりますから菌が繁殖しやすくなります。外耳道という耳穴から鼓膜まで続くルートに外耳道真菌と呼ばれるカビが発生するのです。物が聞こえにくかったり、耳に痛みが生じるなどの症状があります。

肺炎は免疫力の低下しているときにかかりやすい病気です。なので免疫力の劣った高齢者や子供などにかかりやすい病気ですが、その原因はウイルスや細菌、または真菌と呼ばれるカビです。カビによる肺炎は例えば冷暖房の送風によって運ばれたカビが肺胞の中に入ることで起こります。また加湿器の水槽の中にも真菌が発生しやすく、室内を浮遊して口から肺にはいることもあります。

このように梅雨や夏の暑い季節になって生じる”夏型過敏性肺炎”というトリコスポロンというカビが起こす肺炎が増えてきています。

このように部屋の壁や浴槽の表面だけではなく、人間の外と内にもカビというものは繁殖する力と性質を持っています。ですので、雨のない晴れの日にはできるだけ窓を開けて換気する時間をつくってたり、冷房の掃除もこまめにしっかりやりましょう。なにより免疫力が落ちないよう、健康的な毎日を送ってほしいと思います。

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体が「柔らかい」とケガしにくい!?


スポーツ選手の大きな敵は対戦相手のみならずけがです。現役時代、けがに悩まされる選手とそうでない選手がいます。けがのしにくい選手の代表といえば野球のイチロー選手ですよね。サッカー界の三浦知良選手も50歳を超えて元気にケガなくサッカーを続けています。

一般的には体が柔らかいことがケガに強いと思われています。しかし体が柔らかいというのは具体的にはどのような意味なのでしょうか。まず関節の可動域が広いことが挙げられます。人間の体というものは骨と骨の間を筋肉と健によってつないでいます。この健と筋肉によってつながれている部分を関節といい体の柔軟性を担保する可動域と呼ばれる部分なのです。

一般的には可動域が広いとけがをしにくいといわれています。しかし関節の可動域が広い選手も実はえてしてけがをしやすいのです。というのは可動域が広すぎて安定性がなく、関節の限界を超えて負荷がかかりやすいからです。

逆に体が硬い、つまり可動域が狭い人はどうでしょうか。体が硬い人は固い分、その部分に負荷がかかっても安定性が高いので耐えられる領域が広いのです。ただし当該部分以外のところに負荷がかかってけがをするリスクはあります。

このように体が柔らかいことが即けがのしにくい体質につながるのかどうかは一考に値します。大事なのはほどよい柔らかさであり固さなのです。柔軟性と安定性のバランスといってもよいでしょう。

では具体的にはどのようなバランスが最適なのでしょうか。もちろん各種スポーツによって違ってくると思いますが、一般的には関節は柔らかく、筋肉は固く(強く)です。この硬軟両方の組み合わせが、強靭でケガのしにくい体質を作り上げるのです。

お相撲さんは非常に体が柔らかいですよね。バレエの選手なみに股関節の柔軟性があり、180度の開脚も可能です。お相撲さんの柔軟性、特に股関節周りの柔軟性は「股割」という開脚トレーニングによって支えられています。

お相撲さんにとってもこのトレーニングが最もきついといいます。180度の開脚ができるまで大体一年かかるといいます。脚を180度開いた状態で、上体を地面にペタリとつけれるようになって初めて土俵上での試合でケガをしないですむようになるのです。そのうえで、身体を支える強靭な筋肉と厚い脂肪層によってけがから体をコーティングしているのです。

イチロー選手も練習の2時間前から自主練を初めてしっかりとしたストレッチや筋トレに励むそうです。練習後も自主トレを再開して入念なケアに励むので、自主練だけで4時間も費やすそうです。なかなかまねのできないストイックさです。

そう考えるとケガのしにくい身体というのも、もちろん生来の体質というものもありますが、やはり不断の努力というものが意味を持ってくると思うのです。

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日本人にはいまいちピンとこない佐藤琢磨選手「インディ500優勝」の偉業

佐藤琢磨選手が「インディ500」を制覇して日本人として初めてチャンピオンに輝きました。おめでとうございます。

日本ではF1のほうが人気があり、インディカーレースについては正直アメリカの”カントリーレース”という色彩が強く、あまり注目されてきませんでした。実際レース会場にはバーべキューを楽しむアメリカ人がたくんさんいて、レースを観戦するというよりは一種のお祭り会場みたいな雰囲気もあります。

しかし同時にこのレースには毎回アメリカの副大統領が参加スピーチするなど、その格式は確かなものです。過去101回も開催されてきた伝統のモーターレースでもあります。

インディアナポリスのコースはいわゆる「オーバルタイプ」という周回コースです。同じところをぐるぐる回るコースなので、F1を見慣れている人からすると少しつまらなく感じるかもしれません。

しかしオーバルコースはドライバーに常に片側からのG(負荷)を与えるため、血液が体の半分側に張り付くように集中して、意識が混濁するという過酷な状況を生み出します。首も常に片方の同じ方向にしか遠心力が働きませんから、その負荷は半端ないといえるでしょう。

オーバルコースの最大の特徴は直線コースが長く、そのため常時最高速に近い状態で周回することになるということです。そのため最高時速はこのレースでは約380キロ、平均でも350キロというのですから3時間以上新幹線より速いスピードで回り続けるということになります。

簡単に言えば、東京大阪間をほとんど休息もなしに東海道新幹線より速いスピードで走るということになります。なのでインディ500に必要とされる能力は少しのミスも許されない集中力とそのための持続力です。ちょっとしたコース取りのミスが大きな減速につながり、そのミスを取り返すためには何週もの挽回が必要になります。

またそのようなハイスピードのレースであるために、残念ながら多くの死傷者が出ています。過去100回のレースでドライバーの死亡者数は42名を数えています。今回のレースでも中盤に大きな衝突事故が発生していますし、命がけのレースであることは間違いありません。

佐藤琢磨選手は優勝してからの1週間は、インディ500のチャンピオンとして全米の主要メディアに出続けることになります。つまり全米にその名前が知れ渡ることになります。実際すでに株式市場で新規上場企業のために鐘を鳴らしたりしていわゆる名士扱い、文字通りのスターですね。

残念ながらアメリカでのアジア人のスポーツ界における地位は高くはありません。現役選手として数少ない日本人の成功例としてはテニスの錦織選手、MLBのイチロー選手、ゴルフの松山選手ですが、今回の佐藤琢磨選手の偉業は正直これらの選手を上回るインパクトを全米に与えたといってもいいかもしれません。

その意味では佐藤選手は全米に名前を知られる初めての日本人のアイコンになったかもしれません。それだけすごいことを達成されたのです。日本ではモータースポーツではF1のほうが人気がありますが、これを機会に日本のモータースポーツファンにもインディカーレースに興味を持つ人が増えるかもしれません。

そのF1も最近は世界的に人気の陰りが見えているといいます。その理由の一つはレースの勝敗を分ける要因としてドライバーよりもマシンの優劣のほうが大きいということが挙げられます。実際最近のレースではオーバーテイクの場面がほとんどなく、予選でトップだったマシンがそのまま本選でもトップになるということが続いています。

インディカーはよりドライバーの力量が勝敗にでます。なのでレース中に抜きつ抜かれつのシーンがたくさん見られることが大きな人気の背景になっています。ある人によれば、「F1はマシン、インディは車のレース」といいます。マシンが主役のレースではなく、あくまでもドライバーが主役のレースを楽しみたい人はインディカーに興味を持ってほしいと思います。

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自律神経の乱れと高血圧

日本は高血圧人口大国です。成人人口の3人に一人が高血圧の症状を持っているといわれています。基準値は上が140mmHgで下が90mmHgになります。降圧剤は上が160、下が100を超えない限りは基本的には処方されません。

その代わり治療法は生活習慣の改善になります。適切なカロリーと糖質の摂取、ランニングやサイクリングなどの有酸素運動、そして筋力トレーニングなどの無酸素運動になります。

男性と比較して女性のほうが、高齢になった時の高血圧による脳卒中や心筋梗塞などの合併症リスクは大きいです。日本の女性は長寿世界一なのですが、残念ながら寝たきりになって過ごす時間も世界で最も長いといわれています。これには閉経後の更年期障害や女性ホルモンの減少や和食特有の塩分過多の食事が大きく影響しているといいます。

血圧の上下は加齢や生活習慣に左右されますが、それ以外にも自律神経のバランスが大きく影響してきます。自律神経は交感神経と副交感神経が一体となったシステムです。

交感神経と血圧の関係は確かなものです。交感神経は内臓や血管の働きをコントロールしているからです。交感神経が優位になると人は興奮して心拍数が高くなり、血圧も高くなることが知られています。逆に副交感神経が優位になると心拍数も低くなり、血圧も下がります。

腎臓だけは交感神経のみがつながっていて副交感神経はつながっていない特別な臓器です。そこで腎臓につながる交感神経を切断(カテーテルで焼き切る)して血圧の動きを試験的に見てみようとする試みがオーストラリアでありました。結果は良好で、血圧が20~30mmHgも低下したといいます。

この手術のことを「腎交感神経のアブレーション手術」といいます。この手術はまだ日本では治験されていない段階ですが、高血圧を外科的に治療するという夢のある治療であることはまちがないようです。

高血圧につながる自律神経の乱れの改善は、結局のところ生活習慣の改善が大きく影響しますので、やはり有酸素運動や適切な食生活が大事になります。

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”アクティブレスト”のすすめ

GWが終わって、リフレッシュして仕事や学業に打ち込んでいる方が多いと思いますが、同時にあれだけ休んだのに、体がなんだか重くて疲れが取れないという方もいらっしゃると思います。

休息の方法には大きく分けて2種類の方法があるといいます。一つは”パッシブ・レスト”であり、もう一つは”アクティブ・レスト”です。

パッシブは”受け身”、つまり体を動かさずにだらだらとベットの上で時間を過ごすような休息の仕方です。

これに対してアクティブ・レストはその名のとおり活発な休息法です。休日でもある程度軽い負荷で運動をすることで体をリフレッシュさせる休息法です。

だるくて外にでかけたくない日でも、思い切って外に出かけてみると、あの気持ちはなんだったんだというぐらい爽快な気持ちになることってありますよね。自分の場合もサイクリングでペダルをこぎだした瞬間に気分は爽快になります。

現代人の疲労の特徴は、デスクワークなどが中心で精神的なストレスが多く、肉体的な疲労感はそれほどでもないというアンバランスな状態のままというのがあげられます。そういった場合、とにかく体を休めようとしても体自体は疲れていないので、疲れの原因は除去されないということになります。

体が疲れていないまま日中からだらだら過ごしてしまうと、休日の夜に寝付けなくなったりして、体内時計がくるってしまう可能性もありますし、またそれ自体がストレスになってしいまいます。

おすすめはストレッチやウオーキング、サイクリングなどの軽めの有酸素運動です。軽めの有酸素運動は心肺機能を上昇させて血流や循環器系の働きをよくしてくれます。

また今のように日中の気持ちのいい季節ですと日光にあたることでセロトニンの分泌が促され、それが幸福感をもたらしてくれます。

また汗をかくことで、交感神経が高まりますが、そのあと休息することで今度はリラックスさせてくれる神経である副交感神経の働きが活発化するのです。

アスリートは休みの日でも全く運動をしないということはありません。休日でもある程度の軽い負荷で体を動かすことで、次の日のトレーニングでもスムーズに入っていけることが経験的に知られています。休日を完全に休んでしまうと、そこからのリカバリーに手間取り、元の状態に戻すまで長い時間かかってしまいます。

一日中寝ていても疲れが取れないというお悩みの方は一度思い切って体を動かす休息法を試してみてほしいと思います。夜も心地よい疲労感からぐっすり眠れて疲れがしっかりとれるかもしれません

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