飲酒後に”しめ”のラーメンがほしくなる理由

仲間たちとお酒を飲んでいい気分でいると、帰宅前にラーメンでも食べたくなる時があると思います。実はあれにはちゃんとした体のメカニズムが関係しているのです。

ビールやワインなどでアルコールを摂取すると、肝臓がアルコールを分解しようとして働きます。その際肝臓は糖=炭水化物を分解してエネルギーとして使用しようとします。そのため血糖値が下がるのです。この血糖値がさがることで空腹感を覚えるというわけです。

アルコールを摂取してから空腹感を覚えるまで大体3時間程度といいますから、ちょうど帰宅前ぐらいに締めのラーメン(炭水化物)を食べたくなってくるというわけです。

それに加えてラーメンにはイノシン酸という旨み成分が含まれています。この旨み成分は肝臓がアルコールを分解してくれるのを助けてくれるのです。

このようにラーメンはアルコールと相性がいい食べ物なのですが、カロリーや塩分を考えるとあまりお勧めできません。

よくビールや日本酒では太らないけれども、おつまみやおかずで太ってしまうといわれますが、アルコールを分解するにはかなりのエネルギーが必要になってくるので、ついついその補充が行き過ぎてしまうということがあるからでしょう。

では締めのラーメンを食べないで済むようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。それはなによりもまず空腹感を感じるまでに帰宅してお風呂に入って寝てしまうことです(笑)。お酒を飲んで空腹を覚えるまでに3時間程度ですので、お酒を早めに切り上げれば可能ですね。

またお酒のおともをラーメンのような分解を助けてくれる成分が入っていて、かつカロリーが少ないものを選ぶことです。しじみ汁や鰹節のかかった冷奴、海苔でまいたおにぎり、はまぐりやエノキのはいった味噌汁、かつお、さんま、いわし、はまちなどの魚介類がイノシン酸を含んでいてよいでしょう。

ちなみに日本酒はお米から作られるので糖質(でんぷん)がたくさん入っているようなイメージがありますが、ほとんど入っていません。人工的に糖分を加えたものでない限り基本的にはゼロと考えてよいでしょう。糖分は酵母の力によってアルコールと水に分解されているからです。

ただしほかのお酒と同様に日本酒にはそれ自体食欲を増進させる効果を持っていますので、やはり飲みすぎや食べ過ぎはよくないのです

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転倒防止:高齢者に向いている自転車

前回は高齢者による自動車事故の予防法の紹介でしたが、今回は自転車による事故の防止についてです。高齢者による自転車事故で多いのはやはり転倒による自損事故です。若者のようなスピード出しすぎで、他人と衝突したりする事故はあまりありません。

高齢者の乗る自転車は基本”ママチャリ”といわれる普通の自転車が多いと思います。値段も2万円程度の比較的安価でそのほとんどが中国製のものが多いでしょう。町の自転車屋さんの店頭に並んでいるタイプで簡単に手に入ることが大きな利点だと思います。

ただこの種の自転車がお年寄りに向いているかというと少々疑問があります。というのは自転車の値段は基本材質の軽さとイコールなのですが、この価格帯の自転車はやはりその安価さのために重い自転車が多く、取り回しが難しいからです。ここが価格が高くなるほど排気量の大きさで重量が重くなっていくバイクと大きく違うところです。

重い自転車は厚みのある鉄でできていることが多く、耐久性はあるのですがその分重くなっています。さらにママチャリは基本座高が高いものが多く、にもかかわらずサドルが高めに設定されている自転車を多く見かけます。

なので自転車による転倒事故を予防するためにはまず購入する自転車の選択を慎重にしなければなりません。まず車輪が小さい取り回しのしやすい軽い自転車を選ぶことです。価格は少々高くなりますが、安全を買うと思って軽い車高の低いミニベロタイプをお勧めします。

ミニベロ、つまり小径車は若い人がファッションやかわいさで乗ることが多いのですが、実は高齢者に向いている乗り物だといえます。まず車輪が小さいので小回りが利きます。ミニベロの欠点は高速での巡行ですが、逆に低速での巡行に優れています。ですので歩道でゆっくりと走る場合はミニベロのほうが良いのです。

そしてすぐに足がつけるようにサドルの位置を両足がつま先立ちしなくてもよい程度に低く設定することをお勧めしたいですね。

車輪の大きさは20~24インチぐらいが良いと思います。ポイントはタイヤの幅が太いものを選ぶということです。タイヤが太ければ太いほど、走行時の安定性が増します。また太いタイヤをはくことで、道路のちょっとした段差などはものともしないで進むことができます。ですので高齢者ほど適度な太さのタイヤをはいた自転車を選ぶほうが良いのです。

転倒による事故でけがする部分が多いのは実は顔や手、腕の部分です。こけた際に手を突こうとして骨折するというようなケースが多いのです。また手もつけずに顔から突っ込んでしまってけがをしてしまうことも多いのです。

時々高齢の方がママチャリで自動車道の自転車専用道路を走っているのをみかけますが、自転車専用道路といえど基本は傍を高速で走る自動車道の上に描かれたものです。ですのでノーヘルメットでの走行は危険なのです。

またその際ポシェットや肩掛けバックなどをかけていると、やはり車のサイドミラーなどに引っかかる可能性がありますのであまり好ましくありません。専用のバックパックを用意するか、肩掛けカバンなら自分の左サイドにカバンが来るようなかけ方をしてほしいと思います。

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アクセルとブレーキを踏み間違えないための筋力づくり

最近ブレーキとアクセルを踏み間違えによっておこる事故が相次いで報道されています。特に高齢の運転者に多い事故のようです。ブレーキを踏まなければいけないところをアクセルをふんでしまってコンビニや病院に突っ込んでしまう大きな事故が相次いでいます。また高層駐車場から転落してしまうような事故も起きています。

事故の原因に運転者の認知能力の低下があることは確かだと思います。年齢を経るに従い確認、予測、反応の正確性と速度が落ちてしまうのはどうしても避けられません。ただしブレーキとアクセルのふみ間違いについてはこのほか運転時の姿勢の問題も大きいと思います。

というのも報道されている事故の多くが駐車場から発進する際に起きた事故が多いからです。駐車場から発進するには幾つかの手順を踏まなければいけない複雑な操作を必要とされます。そして一番の問題は体の姿勢が通常とは異なり、上半身をひねって後ろをみながら操作をしたりしなければなりません。この際足の置く位置がずれてしまい、ふみまちがえが起こる原因になっていると思われます。

そしてその原因が体の筋力と柔軟性の低下にあるとみています。例えばバックしながら右や左にハンドルを切る場合は上半身を大きく後ろにひねらなければなりません。この場合上半身と下半身をつなぐ体幹が強くなければ下半身、特に足の位置が正しい状態で置かれずにずれてしまいます。

そのずれた状態をずれたと認識できないまま、普段の感覚でブレーキやアクセルを操作しようとすると、ブレーキだと思っていたのにアクセルをふかしていたということになってしまうのです。

あくまでも報道を見る限りで正確なデータからではないですが、駐車場の発進時における事故は女性も多いように思います。やはり男性と比較して体幹が弱いために姿勢がぶれて、正しい位置に脚が置けていない可能性があります。それに加えて発進時にはいろいろなことを同時に考えなければなりませんから、それが誤操作を誘発している可能性があると思います。

そもそも駐車場における車の操縦というのはかなり複雑なものです。自動車の操作と同様に駐車場はほかの車も停まっているので視認性も悪く、いつ歩行者が飛び出してくるか予測しながら徐々にアクセルを踏むというのはなかなか難しい行為です。

その難しい一連の動作が安全に正しく確実に行えるかどうかは、やはり本人の認知能力や姿勢を保つ筋力が備わっているかどうかになってくるので、本人様のみならず周りのご家族などのシビアで客観的な視点から判断することが必要になってくると思います。

生活上の必要性からどうしてもというのでない場合は、まず車を安全に運転できるだけの体づくりから始めてみてはいかがでしょうか。上半身をどのように動かしても下半身と足の位置がぶれていないかどうか、確認してみましょう。

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Jリーグ:クラブ分布にみられるリーグ格差

Jリーグは今はオフシーズンに入っています。昨シーズンは2期制の導入や鹿島アントラーズの世界的な躍進などサッカーファンにとっては刺激的な出来事がいくつかありましたね。

さてそんなJリーグですが、J3まで拡張されて全国にJのクラブが分散して存在するようになってきました。J1クラブが18クラブ、J2が22クラブ、そしてJ3が16クラブ、全部で53クラブまであります。この数は伝統のある本場ヨーロッパではともかくアジア地域では出色の規模です。

その分布図ですがJ1からJ2、J3とみていくと明らかな傾向が見て取れます。それはJ1のクラブが首都圏を中心に関東や関西など人口密集地に偏在しているのに対して、J2、J3に行くごとに人口密度の低い地方クラブが増えていっていることです。

例えばJ3では南はFC琉球など沖縄や鹿児島のクラブもありますし、北はグルージャ盛岡やブラウブリッツ秋田など東北地方にもいくつかクラブがあります。

これは人口が集中しているエリアほどスポンサーや観客がつきやすき営業利益があがり、戦力の強化も進み、最終的には成績がよくなるのでレベルの高いリーグにそのようなクラブが残りやすいということが理由でしょう。

ここで問題となってくるのが、選手の移動費です。全国で試合が行われるホーム&アウェー方式のJリーグでは、クラブは選手たちを隔週で遠征させなければなりません。その交通費やホテル代は馬鹿になりません。

特に日本の空を中心とした交通網は基本東京を中心に連結しているので、地方間の移動時間やコストは思う以上にかかってしまいます。なので経営規模の小さな地方クラブには首都圏クラブ以上に大きな負担がかかってしまうのです。

一つの解決法はJ3クラブへのリーグからの補助です。次はリーグ戦を隣接した地方ブロックに分けて移動距離と交通費を削減する方法です。広大な国土を持つアメリカのメジャーリーグではこの方式をとっていますよね。

ただし先ほども言いましたように、日本の交通網は東京を中心としているために、単純に隣接する都道府県ごとにブロックを作ってもそれがそのまま交通費の削減につながるかというと疑問なところもあります。

この種のブロック案はかつてはJ1でも議論されたことがありました。Jリーグ創生期にはオールスター戦を東西に分けてやっていたこともありましたね。また若年層の下部リーグであるプリンスリーグではこのような地域ブロックごとのリーグ戦をやっていますので、まったく突飛な案だというわけでもないのです。

とはいえやはりリーグからの補助金のほうがわかりやすいですし、クラブとしても対戦相手をブロックに限定するよりもやりがいや宣伝効果も高いと思います。

ブロックをつくってしまうとどうしてもブロック間で戦力やレベルに偏りがでてしまい、公平性の観点からも調整が難しくなります。また対戦相手も限定されてしまい、ファンに”飽き”がでて新鮮味が失われてしまいます。

現状J3の拡大は、クラブ空白地域の穴埋め的要素が強く、必然経営体力の小さなクラブになっています。人口減少期にある日本においてリーグ全体で小さな地方クラブを支えていく気概がなければ、Jリーグの拡大は絵に書いた餅になってしまうでしょう。

小さな地方クラブでも無理をせずに存続していける環境整備が拡大策とともに求められていると思います。あまり性急なクラブ数拡大策は、経営体力のないクラブを生み出してしまい、破綻などしてしまうとリーグ全体のイメージも落としてしまうのでよろしくありません。

また近年ACLで日本のクラブは中国や韓国のクラブに負けてしまうことが多く、優勝クラブが出ていません。去年鹿島アントラーズが開催国枠でクラブワールドカップに出場して決勝まで進んでレアルマドリードと接戦を演じて大いに世界にJリーグのレベルの高さをアピールしてくれましたが、やはりアジアチャンピオンとして出場したいものです。

近年JのクラブがACLで振るわない理由として、個人的には急激にクラブ数を増やしてしまい、クラブ単位での戦力密度が落ちてしまっていることが大きいのではないかと思っています。外国人枠も基本的に創生期と同じ人数ですから、一定のレベルの日本人選手の供給量が増えていないとクラブ数が増えるとクラブ単位の戦力はどうしても落ちて平準化します。

ただし鹿島のように小さな町のクラブがJリーグのトップレベルにあり、世界の強豪クラブと互角に戦えるという実績はJリーグが目指してきた理想のクラブ像の体現者といえると思います。鹿島アントラーズの成功は地方の新規のクラブに大きな夢と希望を与えてくれていると思います。

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漬物で摂れる乳酸菌

乳酸菌というと現代の日本人はヨーグルトやチーズなどを思い浮かべると思います。これはCMなどメディアの影響が大きいのですが、しかし、日本人はヨーグルトが輸入される前の昔から乳酸菌を大量に摂取してきました。それは”漬物”や”味噌”です。

そもそも乳酸菌とはその名のとおり、乳酸を大量に生み出す菌のことです。乳酸を作り出し、発酵を促す性質を持った菌はすべて乳酸菌とよばれます。

例えば漬物に含まれる乳酸菌には、リューコノストック・メセンテロイデス菌、ラクトバチルス・ブレビス菌など、長ったらしくてとても覚えておれないものがたくさんあります。

さてこれら漬物やみそなど、植物に生息している乳酸菌を植物性乳酸菌と呼びます。これに対してヨーグルトやチーズなどに含まれる動物性の乳酸菌もあります。

2つの乳酸菌の違いはその強さにあるといわれていますが、科学的にははっきりしていません。ある説では植物性乳酸菌には酸性に耐性があり、腸まで生きたまま届くいたり、また塩分にも強いといわれています。

ただしだからといって植物性よりも動物性が優れているとは一概には言えず、その区別に関しては特に意味を持たないともいわれていますのでお気になさらないでもいいと思います。乳酸菌の研究もまだ途上にあり、まだまだ未解明のことも多いですので、そこまで神経質に考えなくてもいいかもしれません。

大切なことは動物性であれ植物性であれ、乳酸菌を継続して摂取することで腸内環境が改善され、様々な健康効果が期待されるということです。免疫力のアップ、便秘改善、大腸がん胃がんの予防、高血圧の予防、肌荒れの改善、アトピー皮膚炎や喘息症状の抑制などです。

乳酸菌をチーズやヨーグルトからのみ取るのではなく、みそや漬物などからも摂取できる日本人は欧米人よりも恵まれているといえます。多種多様な食品から乳酸菌をとって、腸内環境を良くしていきましょう。

そして日本人が昔から好んで食べてきた納豆も乳酸菌を増やすのに効果的なのです。というのは納豆に含まれる納豆菌と乳酸菌は非常に相性がよいといわれているからです。納豆菌が産出する代謝物が乳酸菌を増殖させる栄養になってくれるのです。ですので納豆を漬物やみそ汁と一緒に召し上がることは乳酸菌を増やすうえで非常に効果的なのです。

ただしいくつかの工夫が必要です。まずある程度の期間継続して同じ乳酸菌を摂取すること。そして食事の終わり頃に摂取することなどです。朝食で野菜やトーストを食べた後にヨーグルトを食べる、晩御飯では食事の最後にご飯を漬物と一緒に召し上がるなどです。

乳酸菌というとヨーグルトやチーズだと思う現代の日本人にとって、漬物の存在は古き良き日本食の奥深さを気付かせてくれると思います。

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外科医に学ぶ手洗い方法

最近は本当に医者が主人公のドラマが多いですよね。ブラックジャック以来の伝統で、外科医が難解な手術に挑むというのはドラマの定番にもなっています。

ただ今回注目するのはその手術のうまさではなく、外科医の手洗い法です。外科医は人の体内を手で触りますから、ばい菌やウイルスがついていたら合併症を起こしてしまいます。ですので最高度に清潔でなければなりません。

具体的な手洗い法についてはサラヤさんが医療者専用のサイトで紹介してくれていますので、こちらのサイトを参考にしてほしいと思います。

ここでも紹介されていますが手洗いには厳密には日常的手洗い、衛生的手洗い、そして手術時手洗いの三つに分類されます。日常的手洗いでは手についた目につく汚れや通過菌を”ある程度”洗い流すのが主な目標です。つぎに衛生的手洗いでは”完全に”洗い流すのが目的になります。

そして外科医が手術前にやる手洗いは見えるものはもちろん、みえないものを除去するのが目的になります。見えないものとは通過菌のみならず、手についた常在菌もということです。なので石鹸やアルコール洗剤のみならず持続活性のある専用のアルコール洗剤を使います。手についた常在菌が患者さんの体内で増殖するようなことがあってはならないからです。

外科医がよくやるしぐさとして手を上にして手の甲を正面に向けながら肘を90度に建てるというものですが、これは手から重力で水が下に落ちますので手先が一番きれいな状態にしておくという意味があります。

ちなみに男性外科医と女性外科医では女性のほうが予後が良いというのを聞いたことがあります。おそらく女性施術者のほうが丁寧でスピードが速くなくてもきっちりと手順を踏んでやるというところが大きいのだと思います。

そしてそれは手を洗うことから始まっているのです。最近は街中でも手洗い用洗剤を備え付けたしっかりとした手洗い所が増えてきました。なのでこれを利用しない手はありません。人は何気なく鼻先や口回りを触っていることが多いのです。帰宅してから手洗いをするのももちろん大事ですが、街中にいるときもトイレにいくのを利用して手洗いをしっかりやりましょう。

手洗いを嫌う人は濡れたてのままで出たくないという人も多いと思いますが、備え付けの空気乾燥では物足りないという人はハンカチではなく小さなハンドタオルを家から持参するようにしましょう。そうすることで気持ちよく手洗いをすることができます。

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住環境から発生する過敏性肺炎に注意

肺炎は現在がんや心臓病に次ぐ日本人の死因になっています。ここではその肺炎の種類と特に最近増えている「アレルギー性肺炎」について解説してみたいと思います。

肺炎は大きく「感染性」肺炎と「非感染性」肺炎の2種類に分かれます。一般的になじみのある肺炎は感染性肺炎です。肺炎性球菌やマイコプラズマなどの細菌性、ウイルス性の肺炎は感染性肺炎の代表的なものです。

一方非感染性肺炎は薬の副作用で起こる薬剤性やアレルギー反応から起こるアレルギー性肺炎などがあります。ここでは特に最近増えているといわれるアレルギー性肺炎を取り上げますが、これは”カビ”や”鳥”に起因するものです。また「過敏性」肺炎とも呼ばれます。

昨今の気密性のある日本の住環境にも大きく関連しているカビによる肺炎ですが、咳や痰がでることから一見喘息の症状に見えます。喘息にはステロイドを投与することが多いのですが、これが聞かない場合があります。その場合は過敏性肺炎を疑うことになります。

血液検査をするとカビによる陽性反応が出る場合があります。今までなら原因不明の肺炎で片づけられていたのですが、最近はこの過敏性肺炎の割合が高くなっており注目されているのです。

日本の気密性の高い住環境でもお風呂や台所のシンクなどの水回りがこの種のカビの繁殖地となりやすいのです。患者さんの家の床の板をはがしてみてみると木が腐っていて白っぽいカビが繁殖していることがあります。こうなると病気を治してもまた同じような症状が出てきてしまいます。

急性の肺炎を繰り返して慢性化してしまいますと重篤な結果を招くこともあります。ですのでこのような場合は家の改築や引っ越しをする必要が出てくるのです。しばらく家を離れて療養して帰ってくるとまた同じ症状が出てくる場合は、この住環境からくる過敏性肺炎を疑ってみてください。

また意外なところが原因となっている可能性もあります。それは羽毛布団です。羽毛に付着している微小な”鳥タンパク”がアレルギー性肺炎を引き起こす可能性があるからです。また同様に羽毛を使っているダウンジャケットにも鳥タンパクによるアレルギーが起こる可能性があります。

ただこの場合は布団やダウンジャケットを変えれば症状は治まります。住環境のみならず普段使っている布団や服装などについても注意を払ってほしいと思います。

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”森のバター”と呼ばれるアボガドの健康効果

「森のバター」と呼ばれる果物があります。アボカドです。アボカドというと緑色の果実を思い浮かべる方も多いと思いますが、その種類は1000種類以上に及び形状も様々です。

BSフジでやっている「華大の知りたい!サタデー」でこのアボカドが取り上げられていたので、ここでも紹介したいと思います。

アボカドが持つ特筆すべき健康効果はその内容成分にあります。アボカドは一個当たりのエネルギー、たんぱく質、脂質、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミンE、B1,B2,B3,パントテン酸、食物繊維の含有量で果物の中でナンバー1を誇っています。

例えばカリウムですと、2位のバナナを2倍以上引き離してぶっちぎりの含有量があります。

なぜバターといわれるのかというともちろんまったりとした食感というのもありますが、アボカドの持つオイル=油にあります。100gあたりで18.7g含まれており、果物の中で一番です。その油はオレイン酸で、抗酸化作用がありアンチエイジングに効果があります。植物性のオイルですから、悪玉コレステロールを生まずに健康的です。

アボカドは刺身でもよく食べられているように、基本生でも食せますし、火を通してもおいしい使い勝手の良い食材です。なのでなんにでも合うのですが、せっかくなので栄養成分が相乗効果をもたらす料理を楽しみたいですね。番組でのおすすめは小エビとパプリカと一緒に炒めたものでした。

小エビにはタウリンが含まれていて、アボカドのグルタチオンと合わせて食べると疲労回復の効果があります。またパプリカのビタミンCはアボカドのビタミンBと合わさると抗酸化作用によってアンチエイジングの効果があります。

このほかアボカドは和食のレパートリーとしても活用できます。アボカドの炊き込みご飯とか、アボカドの味噌汁とかです。アボカド自身は味というよりはその食感を楽しむものですから、なんにでもあうわけです。

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風邪予防対策:うがいするより飲んだほうが効率的!?

うがいは風邪やインフルエンザ対策にとって自分でできる最も手頃な予防法だと思われています。これはもちろん事実なのですが、最近はこのうがいの効果についての見方が変わってきたように思います。

うがいをするとのどの入り口部分、のどちんこを中心にした部分のみが洗浄されますが、それ以外のところ(食道下部)は不十分になります。そのためうがいだけではウイルス除去には不完全ではないかという意見です。

うがいは基本帰宅してからやるものですよね。じゃないと道端でうがいをしてしまえば、その吐瀉物の中にウイルスなどが入っているわけですから、ほかの人に感染してしまうリスクがあります。というわけでうがいは場所的にも時間的にも限られてしまう予防法といえるでしょう。

したがってわざわざ吐き出す行為にそれほどのメリットを見いだせないのであれば、普段からちょびちょびと頻繁に少しづつでも水を飲んで、口内付近から食道の入り口付近までの細菌やウイルスを洗い流して、胃の中で殺菌させてしまったほうが効率的ではないかということです。

おそらく日本で伝統的にうがいが推奨された理由は、口内のウイルスが胃に入ってしまった場合、ウイルスが死滅しないでそのまま体内で吸収され拡散してしまうことを恐れたのでしょう。しかし現在ではウイルスの多くは胃の強力な酸によって死滅してしまうことが分かっています。

ところで海外の人から見ると通行中の日本人の多くが冬の間にマスクをしているのは不思議に見えるらしいのですが、通勤に列車を使うことの多い日本人の生活様式からすると合理的だと思います。電車の中で他人と密着せざるを得ないような感染ゾーンから自分を守るためには有効な予防法です。

そしてマスクの最大の効用は、自分の吐息によってマスクと口の間に湿気分の多い空気を作り出すことにあります。これによって喉を常に湿った状態にしておくことでウイルス感染を防ぐことができるからです。ウイルスは比較的乾燥した状態こそが繁殖するのに最も適した環境だからです。

特にお年寄りは小水に行きたくないために、頻繁な水分接種を嫌う傾向にあります。このため喉を水分で濡らすことが少なくなり、ウイルス感染のリスクを広めてしまいます。そういったお年寄りのためには飲まないでよいうがいは有効な予防策となりうると思います。

しかしその心配のない子供たちにとってはうがいよりも学校から帰宅してから水やお茶をごくごく飲むほうが簡単で効果的なように思えます。面倒なことを嫌う子供たちにとって、うがいや手洗いを習慣化するのはなかなか難しいですし。

とはいえ子供たちも暑い夏ならごくごく水分をとっても、寒い冬の時期にはそういうわけにはいかないでしょう。その場合やはり熱いお茶をいれた水筒を持参させて、休憩時間の合間に飲むように指導してもよいでしょう。

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冬の定番、鍋料理のたくさんの利点

鍋というと日本人の冬の料理の定番ですよね。寒い冬でもあつあつの鍋を楽しむことで心まで温かくなってきます。鍋料理の利点はたくさんあります。

よく血糖値対策として食べる順番が言われますよね。まず野菜、それからタンパク質中心の肉や魚の主食、そしてごはんや麺類などの炭水化物。一見不思議な順番のようにも思えますが、なべ料理の時はみなさん自然とこの順番で食されていることが多いのではないでしょうか。

まずシラタキなどの野菜を食べ、次にメインのお肉やお魚、最後の締めに雑炊もしくはおじやを食べるというのが普通のルーチンですよね。鍋料理は自然と血糖値の昇降に配慮した食べ方をさせてくれるのです。

ちなみに”おじや”の語源にはスペイン語で煮込み料理を意味する「olla(おじゃ)」からきているという説もありますが信憑性はないそうです。おじやの「お」は接頭語で、「じや」は煮立てる時にでる”じやじや”という音から来ているといわれています。

また鍋の利点は下ごしらえさえしっかりすれば、それほど準備が必要な料理ではなく、お好みで鍋のお湯に食材を入れていくだけなので、お手軽なのです。日ごろごはんの用意に忙しい主婦の方にとっても大きな利点ですよね。

そして鍋料理の利点はそれだけではありません。通常の料理と比較してやはり品目が多いのです。昆布、こんにゃく、白菜、シラタキ、レタス、ネギ、春菊、みずな、大根、豆腐、魚、豚肉、カニなどなど本当にバラエティ豊かな食材を摂取することができます。

ところで鶏をダシで煮た”水炊き”はすっかり全国的な料理になっていますが、水炊きが全国区になったのは結構最近のことです。調味料を使わずに水をはって入れる食材(鳥)の煮出しで味をつけていくというものですが、元々は”博多煮”とも言われる福岡のキャベツと鳥を使う郷土料理や、キャベツではなく白菜やネギを使う関西風水炊きでした。

博多で水炊きが盛んになったのは九州の南北が鉄道で結ばれて、薩摩や宮崎の鶏が手に入りやすくなってからです。関西では鍋に昆布をしいて、ひと煮立ちさせてから具材をいれて食するのが、現在では一般的ですね。

関西ではちくわやはんぺんを醤油で煮込んだおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼びますよね。最近は関西でもおでんという呼称を使うようになりましたが、もともと関西でおでんというと豆腐やこんにゃくを刺して味噌で味付けをしたものを指していました。

このように日本の鍋文化も人々の嗜好の変化、物流の進化、メディア発信によってその定義や名称が変化し続けています。鍋にはこのほか湯豆腐、ちゃんこ鍋、ちり鍋、すき焼などたくさんありますが、それは鍋料理というものが人類にとって最初期から親しまれてきた普遍的で懐の深い料理形式だからでしょう。

健康によく、心も身体も温まる鍋料理を今年の冬も楽しんでほしいと思います。

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